Issue #1 · 2026年8月26日

創刊号 — このニュースレターが何をするか

はじめまして。Robotist の週刊ニュースレターです。

このニュースレターがすること

ロボティクスの一次情報は、その多くが英語で流れていきます。The Robot Report、IEEE Spectrum、各社の技術ブログ、arXiv のプレプリント。全部を追い続けるのは、本業を持ちながらでは無理があります。

そこで、日本の現場に関係するものだけを選んで、週に一度、日本語でまとめて届ける ことにしました。

拾うもの:

  • 国内で買える、あるいは近いうちに買えるようになる製品の動き
  • 導入事例のうち、数字が公開されているもの
  • 規格・法令・補助金の変更
  • 研究成果のうち、3 年以内に製品に効いてきそうなもの

拾わないもの:

  • デモ動画だけで、いつ何ができるのか分からない発表
  • 資金調達のニュース(金額そのものは現場の判断材料になりません)
  • 「ヒューマノイドが人間の仕事を奪う」系の一般論

今週の話題

ヒューマノイドの市場予測が出そろってきた。 富士経済は世界のヒューマノイドロボット市場を 2030 年に 6,500 億円、2035 年に 3 兆 5,000 億円と見込んでいます。楽観シナリオでは 2035 年に 4.5 兆円。用途としては工場・物流・商業領域が中心で、実証から本格導入へ移る局面と位置づけられています。

注目したいのは形態の予測です。同調査は、2035 年までは 下半身が車輪のセミヒューマノイド が主流になると見ています。コストと安定性で有利だからです。二足歩行は堅牢性が上がるにつれて適用範囲を広げていく、という順序。「ヒューマノイド=二足歩行」という前提で市場を見ていると、実際に現場に入ってくるものを読み違えます。

IEEE の技術者調査。 技術者の 52% が「今後 1 年で AI の影響を最も受ける産業」にロボティクスを挙げました。ヒューマノイドについては、まず倉庫や研究所のような管理された環境で 2〜3 年かけて定着し、オフィスや病院のような半公共空間へ広がるのは 2030〜2035 年、という見立てが示されています。

現場の感覚としては妥当な線だと思います。管理された環境というのは、要するに「人が少なく、床が平らで、想定外が起きにくい場所」です。そこから外に出るのが難しい。

来週から

来週以降は、この形式で毎週お届けします。取り上げてほしいテーマや、現場で困っていることがあれば、返信で教えてください。ニュースレターの内容を決める材料にします。

サイト側ではロボット比較データベースを育てています。まだ数値の検証が済んでいないエントリが多いので、お気づきの誤りがあればぜひご指摘ください。

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